私、岩崎 梓の大好きな美しいもの、心ときめく音楽。美味しかったもの。 etc...写真を撮りながら気ままにご紹介。よろしくね。


by 岩崎 梓
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小さくリセット。

とても久しぶりに絶食をした。
およそ一日半。
朝のフルーツの他はルイボス茶を土瓶にたくさんいれておいて随時飲むだけ。


絶食中は片づけをしたくなるのが常のわたし。
お茶を飲みつつ、本棚やクロゼットからあれこれ選んでは片付けて行く。
ああ、気持ちがいい。
お腹が空いているからあまり元気は出ないので、
頑張りすぎないようゆるゆる淡々と進めて行く。


あ〜、さっぱりした。
このリセット感は半端じゃない。


以前は一年に何度か絶食をして「仕切り直し」をする習慣だったのだが、
最近はなかなか実行できずにいた。

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最初に私が「自ら進んで絶食をする人々がいる」と驚いたのは
20代のころ身体を壊して入院した病院でだった。
ヨガの先生だった友人のお母さんが
池上の「松井病院」の「食養内科」を紹介してくれたのだった。

日野厚先生と長岡由憲先生という2人の先生の指導のもと
「生態学的栄養学」によって治療中の患者さん、
体質を改善のために入院している方で病棟はいっぱいだった。
その頃私はまだ、栄養学の何たるかも、
食材が帯びている陰陽の性格のことも何も知らなかった。

入院の日、日野先生に
「今日の朝、何を食べていらっしゃいましたか?」
と尋ねられ
「コーヒーとクロワッサン」
と答えると、先生が、はぁ〜っと小さくため息をついて黙ってしまわれたのを覚えている。
(ちなみに病院の朝食は
人参のジュースと神田精養軒のシュタインメッツ製法のプンパーニッケルにごまのペーストを塗ったものだっ た)

日野先生の栄養学は
「体質」と「症状」を区別してとらえ、
そのときどきによって柔軟な判断をするというのが特徴で、
理論によって断定的な判断をすることをよしとしない。
よって、ご著書の記述は大変控えめでニュートラルなものなのだが、
患者さんに対しては、体質も症状も確定している訳だから、
その指導はなかなか厳しいものだったと思う。

私はすっかり根を上げてしまった記憶がある。
厳密にルールを守るのが苦手で、
基本が分かったと思うと自分流にしたくなってしまう方なのだ。
(神田精養軒のアップルパイを隠し持っているのがバレてしかられたこともある。)

そのときすでにひと月以上病院にいた私に、そういう私の性格を見抜いた長岡先生が
「あなたはこの病院で学べることはすべて学びました。」
と言って下さって、
後は自分の思うよう管理して行きなさいという内容のアドバイスとともに病院から送り出して下さった。


そうして、ここで学んだ食物の知識が私のベースになった。
改めて、「日野式食養生の20か条」を見てみると、やはり私の食べ物への理解の基本になっているなと思う。

私の日頃の食生活ときたら、とてもそんな指導を受けたとは思えない代物だ。
勝手流で、自分の体質や症状に合わないだろうな。
と思っても、とても食べたかったり美味しかったりすればなんでも食べてしまう。
もちろんクロワッサンでも。。。


でも、何となくリセットしたくなる潮時のようなものがあって、
絶食をしてみたり、食養生的な食生活に転換することで調整をしてきたのだと思う。
食材の性質や働きの基本をみっちり体得した経験が、
よろめきつつも何とか軌道を修正しようという本能を助けてくれている気がする。
若いときに、食べ物の本質とエネルギーに関して実践で身に付けることができてとても幸運だったと思う。



食べ物のコントロールが出来ないのは私の場合は、ほとんど大抵心理的にストレスが多い時だ。
本当はそんな時こそ、食生活を整えたほうが気持ちを切り替えるきっかけになるのは分かっていても
なかなかできないもの。。
「よくない」食生活も心の癒しに一役買っている一面もあるので、自分に甘〜くなってしまう。
食生活とは、本当に心を投影するものだと思う。



まあとにかく、久しぶりに小さなリセットができてよかった。
翌日のお夕飯に食べたものがひとつひとつしみじみ美味しかった。


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おやつは葛餅。
葛餅は低カロリー高タンパクだそうで、しかも発酵食品。



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玄関に置くお塩も何となく新しい器に替えます。
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by leventmurmure | 2012-07-29 22:52 | eat