私、岩崎 梓の大好きな美しいもの、心ときめく音楽。美味しかったもの。 etc...写真を撮りながら気ままにご紹介。よろしくね。


by 岩崎 梓
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カテゴリ:musique( 12 )

代官山に今年できた蔦屋書店の大きな店舗、T-SITE
anjinという素敵なラウンジの他にも、スターバックスが入っていて
コーヒーを飲みながら店内の本を読んだり、CDの試聴もできる。

けやきの新緑を眺めながら音楽を聴き、片手にはコーヒーたっぷりのマグ。。
ちょっといい感じ。。


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今日はパトリシア・プティボンの「フレンチ・タッチ」に収められた
アーンのオペレッタ「ブリュメル」の中のクプレにはまってしまった。
5回くらい聴いちゃった。。(借りるとか購入するとかしないの?)

「レディ・エヴェルシャルプのクプレ」
フランス語の歌詞は全部英語訛り(レディの名前は逆にエヴァーシャープのフランス語読み)
コケティッシュに、時に羽目をはずした感じにと長丁場を自在に歌い回してゆく。

プティボンは、バロックの演目で見かけることの多い人だが、
もっと新しい時代のレパートリーでリサイタルをするときなどは
小道具まで使って演出するなど思い切りコメディエンヌぶりを発揮する人なので
こういう曲がよく似合う。

しかも女優っぽい正統派の美貌の持ち主なのだが、
ステージ上の彼女はヘアメイクも衣装も全然正統派でなくて、
そんなところがお洒落さんだなと思う。

このクプレはyoutubeでは見当たらなかったので
プティボンのまた別な可憐な魅力溢れる一曲。
シャブリエのオペラ「エトワール」から「星のロマンス」
(音があまりよくなくて残念)





ちなみに、このレディ・エヴェルシャルプ役、
英国のホントの貴婦人フェリシティ・ロットが演ずるのをTVで見たことがあるような。。
はまり役すぎ。。



それにしても昼下がりのひととき
こんなにたくさんの人が書籍を眺めつつコーヒーを楽しんでいるなんて。。
ホントに賑わってました。
テラスも大きくて、リゾートのような大きなソファもあります。
お仕事中のひと、打ち合わせ中のひと、遊んでいるだけの人(わたし)。。
遊び場のような仕事場のような。

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こんなところで仕事するのもいいですね。
煮詰まった時なんかも、場のエネルギーが流れを促して
ちょっと助けてくれそうだものね。
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by leventmurmure | 2012-05-15 22:24 | musique
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冬のさなか、H.ベルリオーズの「夏の夜」を聴く。
この6曲からなる歌曲集は、
ベルリオーズが友人T.ゴーティエの詩集「死の喜劇」の中から6篇を歌詞とした、ピアノとメゾソプラノ、あるいはテノールのための曲集である。
6曲のなか、とくべつに心を奪われるのは私にとってやはり第2曲の「Le spectre de la rose」
たいていは、「薔薇の精」と訳されているが、詩の内容からすると「精」というよりは
「亡霊」「お化け」といったほうがよいかも。。

ざっくり訳すにはデリケートかつ格調高いこの一篇。
おそるおそる、そうっと訳してみましょう。


 Le spctre de la rose--薔薇の精
 
 君の閉じたまぶたをあげておくれ
 清らかな夢を映すそのまぶたを
 僕は薔薇の精
 君がゆうべの舞踏会でつけていた薔薇
 君は、じょうろの銀のしずくをまだまとったままの僕を摘み取り
 星のきらめく舞踏会の中
 一晩中僕を連れて歩いたね


 おお、君が僕に死をもたらした
 もう逃れることはできない
 僕は毎夜君の枕元で踊るだろう
 でも怖がることはない 
 僕はミサも哀悼歌もいらない
 この軽やかな香りが僕の魂
 僕は天国からやってきたのだ


 僕の運命は羨まれるほどのもの
 この美しい定めを手に入れるため
 幾人の者が命を差し出すことだろう
 なぜなら、君の透き通るほど白い胸が僕の墓
 僕はそこで憩うのだ
 一人の詩人がキスとともにこうしるした
 「一輪の薔薇ここに眠る
  すべての王が羨むであろう一輪の薔薇が」



ゴーティエは当時ドイツから翻訳輸入されて人気を得ていたホフマンの影響を受け、
後にはスウェーデンボルグの影響も受けたといわれる。
また、ロマンティックバレエの代表作「ジゼル」の脚本を手がけたのもゴーティエである。
「死の喜劇」は1838年、「ジゼル」は1841年の作品。
時は19世紀のフランス幻想文学の幕開けの頃です。

「ジゼル」は悲恋の果てに亡くなった村娘ジゼルが、自分を捨てた公爵アルブレヒトをあの世に引き込んでゆくお話。
いわゆる「化けて出ちゃうよ〜」というスタイルですね。

この詩「薔薇の精」もまた、目に見えぬ世界「亡き者」たちの世界のひそやかな気配が香り立つような美しさにあふれている。
薔薇の精は文字通りまどろみの中にある少女に語りかける。
が、枕元でのささやきは少女に大人の世界への目覚めを促しているようでもある。

さっそく演奏を聴いてみましょう。
後に作家自身によって編曲されたオーケストラ伴奏版で。
このオーケストラ伴奏はとても美しく、ピアノ伴奏より曲に合っていると思う。
往年の名ソプラノ、レジーヌ•クレスパン。アンセルメ指揮のスイス•ロマンドオーケストラの演奏で。



自然できちんと美しいマダムのフランス語、
つやっとした歌声そのものが、たっぷりの絵の具を含んだ絵筆でさらりと描かれた大輪の薔薇のよう。
アンセルメ、スイス•ロマンドオーケストラの演奏も、繊細にして色彩豊か。
細い糸を束ねたような柔軟さが猫の足取りのようだ。。
ヨーロッパ的エレガンスが満載で、
軽き薔薇の香りに誘われて異空間に迷いこんでしまいそうな陶酔感を覚える。

この曲集は他の曲もそれぞれにドラマッティックで素敵なので
また取り上げてみたい。




ーーーもうひとつの「薔薇の精」は次回にーーー
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by leventmurmure | 2012-01-29 22:10 | musique
今年はC.ドビュッシー生誕150年のアニバーサリーyear。
普段から好きなドビュッシーだが、今年もたくさんドビュッシーの音楽にふれていきたい。


「星の夜」は、ドビュッシー16歳の時の作品。
歌詞は初期のドビュッシーがよく取り上げたテオドール•ドゥ•バンヴィルの詩による。
ざっくり訳してみましょう。。

 星の輝く夜
 あなたのヴェールのもと
 そよ風と香しさのもと、
 ため息をつく悲しきリュート
 私は葬られた恋を夢見る

 メランコリーが静かに
 私の心の奥底に花開き
 そして、わたしは聞く
 愛する人の魂が夢想の森のなかで震えているのを。。

 私は再び見る、私たちの泉に。。
 あなたの空のように青いまなざし
 この薔薇は、あなたの吐息
 そしてこの星たちはあなたの瞳

 星の輝く夜
 あなたのヴェールのもと
 そよ風と香しさのもと、
 ため息をつく悲しきリュート
 私は葬られた恋を夢見る


ドビュッシーの初期の声楽曲は
メロディーもハーモニーも素朴であり、
テンションもちょっとしたスパイスとして添えられている風で聴きやすく歌いやすい。
韻を踏んだ詩にぴったりの、かっちりした歌曲の世界に留まっている。

この曲も細く輝く銀色の糸で織り上げられたような繊細さと
ちょっとした生真面目さが初々しくて
メランコリックな心情を歌ってはいるが
その語り口は、清楚にして透明感にみちている。

なので、ピアノ伴奏部分など、とてもシンプルで弾きやすいのかと思うと
これが意外に難しいのよ。と何人かのピアニストの方が言っていた。
私も自分の歌の練習のために
この、まさにリュートをつまびくようなハーモニーを弾いてみるのだが、
普通の4声のハーモニーが拾いにくかった。
何100回も弾いたから少しは慣れたけど。。。

クラシック畑の方々はコードで音をとる習慣がないので、
和声の意図がつかみにくいのかもしれないけれど、
時々割り込んでくるテンションを含んだコードや
転調が意外だからとまどうのかもしれない。

しかし、さらりと聴いた感じでは、
すっきりとモダンな印象として耳に残り、ここちよいのである。

さっそく聴いてみましょう。
ディアナ•ダムラウのソプラノ。グザビエ•ドゥ•メストゥルのハープの伴奏で。




ハープの伴奏はまさにまたたく夜空の星のようで、ホントにこの曲にぴったり。
オリジナルより長2度低いキーでの演奏だが、
この曲は、ソプラノもこの低いキーで歌うことが多いように思う。
しっとりとして、オリジナルキーとは違った落ち着いた魅力がある。
ディアナ•ダムラウの演奏は、清楚というよりは
詩とメロディのメランコリックな部分を強調している感じで大変表情豊かだ。
音色、テンポ。。様々な面が色彩豊かな変化に富んでいて
3回繰り返すメロディーが飽きることなくあっという間に終わってしまう。

空気の澄み渡ったビロードのような天空のひろがり、瞬く天体の輝きを思わせるメロディーです。。
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by leventmurmure | 2012-01-14 00:05 | musique

Chanson d'amour -- G.フォーレ

新年あけましておめでとうございます。
今年は素晴しい一年となりますように!
今年もよろしくお付き合い下さい。

年始は音楽のお話でスタートです。




シャンソンダムール。
ガルリエル•フォーレによる愛の歌。

メロディもハーモニーもシンプルで素朴で愛らしいメロディー。
途中転調するところが軽くぴりっとしたアクセントになっている。

歌詞はアルマン•シルヴェストルによるもので、恋人に愛を語るまさにシャンソンダムールである。

 君の瞳が好き。
 君のおでこが好き。
 僕の反逆者、冷たい人。
 
 君の瞳が好き。
 君の唇が好き。
 僕のすべてのキスがしるされる唇。
 
 君の声が好き。
 君の語ることすべての優雅さが好き。
 ああ、僕の反逆者
 可愛い天使。
 僕の地獄そして僕の天国! 

 君を彩るすべてが好き
 つま先から髪の毛まで
 ああ、僕の希望のすべては君へと向かう
 反逆者にして冷酷なひと。

 君の瞳が好き。
 君の唇が好き。
 僕のすべてのキスがしるされるところ。




可憐にしてレッジェーロなバーバラ•ボニーの演奏。。

歌詞の方はメロディーの愛らしさを裏切るように、なかなか情熱的だ。
恋人を見つめて讃えるその視線は繰り返しの多さのせいもあって、けっこう執拗な感じだし、
「僕の地獄そして天国」というくだりなど、
フランス映画を彷彿とさせるような恋愛の情景が思い浮かぶ。
激しく愛し合いながらも激しくけんかを繰り広げたりしそうな。。

シンプルな曲なのだが、
純情可憐にも大人っぽくも自由に世界を広げられる。
語るような歌うような歌詞が、奥行きを生むフランスっぽい一曲だ。
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by leventmurmure | 2012-01-04 00:02 | musique
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楽しみにしていた「馬車道ピアノサロン」での歌の練習。
しかも今年の歌い納めというのに、喉風邪を引いてしまった不注意な私。。
前回ここを訪れた時も喉風邪をひいていたっけ。。
よく演奏家で「そこまでする??」というくらい用心深いケアをする方がいるが、やはりどんなにしてもし過ぎということはないのだな。。

前日に喉が痛くなって慌てて近所の内科に行き、たくさん薬を頂いた。
「これで早くよくなりますよね?!」とわたし。
「一応経過は軽くなるとは思いますけど?」と先生。
「明日歌を歌いたいんです。明日なんですけど!」
「。。。それでは、あ〜。。そのように祈りましょう。。」
と「碑文谷内科」の先生が一瞬あきれたのち優しく言って下さったので、おとなしく過ごす。
(先生は、ローズピンクの上衣に黒のパンツ姿だった。内科医のコスチュームとしては、ちょっと変わっているな。)
普段は「自然な経過。。」などと言っているくせに、じゃんじゃんお薬も飲む。



サロンにて、調子がいまいちながら、あれこれ考えて組み立てたプログラムをさらってみる。
歌の間には、ピアニストさんにピアノ曲も少し弾いて頂く。
プログラム作りというのはとても楽しい。
曲の組み合わせ、順番によって様々な世界を再現できる。
今日のプログラムはフォーレ、ドビュッシー、デュパルクなどのフランスものを中心に全部で12曲。
ピアノのソロ曲の他、違う器楽曲を組み合わせても素敵だろうな。。

ピアニストさんや、聴きにきたエヌにアドバイスをもらったりした。
この2年ほど、ピアニストのNちゃんにお付き合い願って2人で練習を重ねてきた。
そのささやかな果実を手にした気がして、とても嬉しい日になった。。

来年はこのプログラムに合う雰囲気の空間で演奏してみたい!!




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近くには歴史博物館。。

いつも読んで下さっている皆様ありがとうございます。
どうぞよいお年をお迎え下さい。
来年もよろしくね。
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by leventmurmure | 2011-12-31 13:39 | musique
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ラヴェルの声楽曲を中心としたプログラムの演奏会へ。
「a la francaise」というシリーズで、毎年開催されているようです。
場所は気になっていた三軒茶屋の「サロンテッセラ」という小さなホール。

「サロンテッセラ」は、シンプルなインテリアと照明でとっても!素敵だった。
ガラス張りの小さなカフェコーナーや、オリーブの植わったテラスもあって
ここがデニーズ三軒茶屋店の階上とは思えません。

パリ、エコールノルマルのセリグ教授がラヴェルの生涯と作品についてレクチャーもして下さる。
ラヴェルは、フランスの音楽に革新をもたらしたが、一貫して「クラシック」でありつづけたところに特色がある、というお話が印象に残った。
また、ローマ大賞には4回も落選し、終いには応募さえ断られたというエピソードも。。
マダムは小柄でエレガント。繊細でもの静かな印象の方でした。


ラヴェルの「博物誌」や「シエラザード」「マラルメの詩による3つの歌」の他、
ラヴェルの先生であったフォーレや、
ふだんあまりきく機会のない、シュミットやルーセルの歌曲も演奏された。
ソプラノの駒井ゆり子さんの演奏が素敵でした。

ラヴェルは、各地の民謡をモチーフにした(あるいはそのまま)作品や、スペインやオリエンタルなど異国の空気を感じさせる作品(といってもバスクの生まれラヴェルにとってはでスペイン的な雰囲気は「異国」ではない)、
また、印象派的、象徴派的な雰囲気の色濃い作品など、多彩な作品を残している。

本人は印象派的と言われるのを好まず、自分は現実主義者だと言っていたらしいが、
まあ、あなたって印象派っぽい、とか言われて
そう?なんてラヴェルが悦に入っているっていうのも変な感じですものね。
やはり、創作する当人は、自分にとっての現実を音符に置き換えているのであって、
それを「印象」「象徴」と名付けるのは後の人の仕事でしょう。

しかし確かにマラルメの詩による3つの歌は、
マラルメの詩によるので当たり前と言えばそうなのだが、
象徴派的、というのでしょうか、
とても神秘的で暗示的。
たとえば、物語っぽい深い森の中にたくさんの「?」マークがぷかぷか浮かんでいるような
答えのないような、
あるいは逆に、聴かせておきながら、あなたはどう思う?
と答えを求められているような
不思議〜〜な雰囲気に満ちている。

難解、といわれるのかも知れないが、
しかし「?」マークの答えは探さず、
不思議ねぇ〜、と一緒になって漂っていると
ふっ、と違う世界に移動してしまっていた。
という感じの楽しさがある。

ちなみに、マラルメの詩にはドビュッシーも3つの歌を書いている。
今日のピアニストの方の解説によって知ったのだが、
ラヴェルと同じ1913年に書かれたのだそうだ。
しかも2人は3つのうち、2つ同じ詩を選んでいて、完成もほぼ同時だったとか。
「ため息」と「むなしい願い」のふたつです。
仲良しですね。
本当に仲良しだったかどうかは分かりませんが。。




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不思議モードのまま、とても寒い夕暮れの三軒茶屋の街を通り過ぎて
五本木のお気に入り「patisserie sourire」でひと休み。
ラヴェルの音には重さがなくて、自由な軽さが飛び交っている。
(マラルメの。。には、濃密さもあるけれど。)
それは、言ってみれば女の子っぽいといえなくもなくて、
時にキュートなピンク色を感じます。
まさに、私の好きなこのframboisierの雰囲気なのです。


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それにしても今日は寒かった。
クリスマスのデコレーションがしっくりきました。
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by leventmurmure | 2011-11-27 01:00 | musique

今日もローズ

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今日の薔薇。
イヴミオラが仲良く2輪ほころんで、満開です。
首が折れないかしら?と思うのほどの大輪ですが、とっても元気です。
おっとりとした姿から香りもふんわり、と思いきや意外にも
針のようにほそいビーム?がしゅしゅっと飛んでくるような
繊細にして強靭な香りです。

繊細にして強靭。。?
なんだかフランスの歌手の声みたいです。

ヴェルサイユの時代から、
フランスの歌ものは、ふりふり、ひらひらの装飾音がいっぱい。
伴奏のクラヴサンも同じく、ふわふわ、もわもわっとシャンパンの泡のごとく歌を飾ります。

歌曲の時代になっても、印象派の絵画と比較されるように
音が色彩に溢れ、留まることのないエネルギーの流れがラインを描くように
縦横無尽に空間に広がってゆくイメージです。

そんな軽やかで線の細いイメージから、
もの柔らかに、ふわふわと優し〜く歌っていると思われるらしいのですが、
フランスの歌手の演奏には、細い線の中に強い芯が感じられるのです。
例えば、ナタリー•デセイやサンドリーヌ•ピオーの演奏など聴いていると
繊細な声の中に、ひゅんひゅんと細いムチがしなうような柔軟な力強さが隠れているのが分かります。

お腹が据わっていないとダメなのは、何を歌っても同じだと思いますが、
特にフランス的、と思われている柔らかな「表面」を支えているのは、
喉や顔などの強靭な筋肉なのではないかと思います。
フランス人の口元、ニュースや映画で見ていても、
前に突き出したり、横に引っ張ったり、縦横にホントに俊敏に動いています。
もしかして、あの、Rの発音も喉を鍛えることになっていたりして。。


表は柔らかく繊細、その裏にはパワフルなエネルギー。
そういえばあの「ベルサイユのばら」だって、見かけふりふりひらひら、中とってもシビア。。です。
エレガンスというのはそういうものでもあるのかもしれません。

え?そんなの当たり前のことだって?
スミマセン、なにせまだ、マダム修行中なもので。。






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蕾もとても可愛かった。。
レスパスのErikoさんも、薔薇のエッセンスオイルが一番エネルギーが高いのだと教えてくれました!
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by leventmurmure | 2011-11-14 00:36 | musique
横浜馬車道にある、馬車道ピアノサロンをお借りして、歌の練習をしました。
伴奏して下さるピアニストさんにご紹介頂きました。

サロンはスタインウェイ社のピアノのショールームです。
昨日は5台のピアノが並んでいて、
珍しいウォルナッツ材、マホガニー材のピアノもありました。
ピアニストさんが続けざまに弾いて下さると、それぞれに音色が違うのがよくわかりました。
同時に幾つものピアノの音色を聴く機会はあまりありませんので、
結構興奮します。。


昨日は、約50年前のハンブルク制作のフルコンサートで伴奏をして頂き練習を!
前日に調律したばかりだったそうです。
鍵盤は象牙、塗装はつや消しの仕上げ。
象牙の鍵盤は手触りが全然!違うのです。

最初は、そのかっちりと端正な印象の音色とそれから音量に気圧されてしまいました。
(ちなみに、フルコンサートのピアノは約270㎝と長〜く、音量もホールで聴くのでなければ大音量です。
 蓋を開けるのも、女性の手ではちょっとむりかも。)
全開になっていた蓋を半分、もう半分と閉めて頂いてやっと落ち着きました。
せっかくの音色が損なわれるのでは?と思いましたが、
繊細で軽やかな響きに変わり、昨日練習したフランス歌曲にはしっくりきました。

それにしても、ピアノの音色に少しでも釣り合うよう、もっと練習しなきゃ。


スタインウェイ社のピアノは、アメリカで作られたものとハンブルグで作られたものがあり、それぞれの音色に特色があるそうです。
確かに、私たちが昨日お借りしたピアノはアメリカ制作のピアノに比べ
少し翳りがあるような格調高い音色でした。
やはり、「お国柄」が音にも現れるのだそうです。



ちなみにあの、グランドピアノの側面のカーブのある板は、
何枚もの板を張り合わせて曲げ木した1枚板で、
スタインウェイだけの技術なんだそうです。
何年も木を休ませたりしなければならないため、大変コストがかかるのだそう。


舞い上がってしまって画像がないのですが、
温かく静かな雰囲気の素敵なサロンです。
そして、外に出れば馬車道の通りは古い街の雰囲気を残して
何となくわくわくした気分になれる一角です。
こんな素敵なサロンで、音楽会、いつかやってみたいな。。

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帰りには、どこを歩いたのかよく分かりませんでしたが、(伊勢佐木町?)
初サムギョプサル&初マッコリ。
ディープサイドの横浜も堪能しました。
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by leventmurmure | 2011-11-10 19:00 | musique
私の特に好きな作曲家、R.アーン。
19世紀〜20世紀にかけて、パリで活躍した。a0222263_21311421.jpg

ユダヤ人とバスク人の両親のもとヴェネズエラに生まれ、幼い頃パリに移り住んだのだそうだ。

神童の誉れ高くマスネに愛され、10歳でコンセルヴァトワールに入学し、
パリオペラ座の監督も務めたというから、社会的にも成功を収めた作家といえる。

日本では、今ひとつ認知度が低いような感のあるアーン。
私は10年くらい前か、V.ユーゴーの詩を歌詞とする歌曲ばかりを集めたリサイタルで初めてアーンの作品に出会い、すぐに魅了されてしまった。
その頃から、ぽつぽつ歌曲のリサイタルでも取り上げられるようになったと思う。

幼少時からそうであったように、アーンの活躍の場、本領が発揮されるのはサロンであったと思う。

オペラやバレエ曲、弦楽曲も書いているが、サロンで披露されたであろう歌曲の魅力は他の作家にないものがある。
ほとんどは、20歳になる前の作品らしいが、
小品が多くて、技巧もあまり駆使しない。
メロディラインが分かりやすくて、しかもリズムや伴奏のスタイルの効果で何ともいえず、小粋でおしゃれな雰囲気に溢れている。

「クロリスに」という小品がある。
同じようにバロック曲の雰囲気をもった「私が館に閉じ込められた時」という作品と並んで、わたしにとって、アーンのエッセンスという感じのお気に入り曲である。
特に「クロリスに」はあまりに好きではまってしまい、
前奏部分をきくと、はっとして立ち上がって歌いだしかねないくらいだ。

歌曲のラブソングは、男性が女性に向かって愛を語るパターンが多いけれど
この曲も愛する彼女にいかに自分の愛が深いかを語る告白ものである。


 クロリスよ、君が僕を愛してくれているのが本当なら、、
 いや、僕は知っている、君が愛してくれていることを。
 王様でさえ僕ほどの幸せは味わえまい。

 僕の運命を天国の幸せと取り替えてくれるとしても、
 死ぬことはできない。

 アンブロワジーの魅力も
 君の瞳の気高さほどには、
 僕の想像をかきたてない。。

 --アンブロワジーというのは。神々の食べ物、美食の極みを表すことばだそう。。

と、歌われるのだが、メロディラインの美しさと、チェンバロのつま弾きが似合うような素朴な伴奏の雰囲気で、
恋人達の、愛することの幸せと、愛されることの喜びがぴったりと重なるような、
静かな調和の世界にひたることができる一曲です。


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by leventmurmure | 2011-11-02 21:29 | musique
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近所の古本屋さんで、文庫本を買ったらカバーをかけてくれました。
ちょっとおしゃれでしょう?
古い雑誌のページだそうです。


さて、この本の題名は「国王を虜にした女たち-フランス宮廷大奥史 川島ルミ子著」

なぜか歴史物は、王様の名前やその時代など読むそばから忘れてしまうのですが、
キーパーソンがいると、よくストーリーが頭に入ってきます。
今回のそのひとは
シャルルドルレアン、オルレアン公シャルル。。


15世紀初頭、フランス王太子、のちのシャルル7世がイギリスとの100年戦争を戦ったとき、
王太子に与し、(こちらの本はシャルル7世の愛人アニエス•ソレルについて書かれたものでした)
イギリスに捕らえられて、25年の捕虜生活を送ったそうです。
(その間にジャンヌダルクが現れて王太子を助けたおかげで、シャルルは戴冠できた)

文人であったオルレアン公はその後フランスに戻ってからは
隠遁生活を送り、サロンを開いたり詩作を楽しんだりする生活を送ったそうです。

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19世紀末に生まれた作曲家R.アーンは、このオルレアン公シャルルの
ロンデルという形式の定型詩
「Quand je fus pris au pavillon」-私が館に捕らえられたとき
に短い曲をつけています。
繊細で、軽いクラヴサンの音色がぴったりのバロック風の小品です。

 私がかくも美しく高貴な方の館に捕らえられたとき
 ろうそくの灯に燃え尽きてしまった。
 ちょうちょのように

 私が捕らえられたとき
 ひらめくような輝きに
 さっと赤くなってしまった

 私がもしも鷹だったら、素敵な翼を持っていたら
 その方のとげから
 身を守ることができたのに。。


この歌が歌われた20世紀初頭のパリにはいくつものサロンがあり、
おそらくは作曲者自身のピアノ伴奏によってお披露目されたことでしょう。
馬の早足を思わせるような明るく軽い伴奏にのって
このみやびな雰囲気の歌詞がさらりと歌われます。

歌い手の纏う、ビーズやレースがほどこされた最新のデザインのドレスが
シャンデリアの灯を受けてきらきらと輝くのが見えるようです。

あこがれの貴婦人に心奪われる心情を
館に閉じ込められてしまう、と歌っていますが、
それはさながら
小さな金色の鳥かごに閉じ込められた小鳥が
歌うメロディーのようです。

鳥かごにかちゃりと鍵をかけられてしまい、
がちゃがちゃ、出して下さい!
と訴えますが、彼女はくすくす笑うばかり。
あ、でもホントは出たくないかも。。
と、恋の駆け引きを楽しんでいる様子。

。。まあ、勝手に楽しくやっててください~
という感じの
キュートな一曲です。

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by leventmurmure | 2011-09-23 23:59 | musique