私、岩崎 梓の大好きな美しいもの、心ときめく音楽。美味しかったもの。 etc...写真を撮りながら気ままにご紹介。よろしくね。


by 岩崎 梓
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暮れ方、白金まででかけました。
いちょう並木をてくてくと下っていくと、吹く風が久しぶりに涼しく乾いて、
思いがけずうきうきと心がはずみます。
かすかに秋の空気が流れているような気がしました。

アペリティフをと向かったIrvingPlaceはいまや白金の老舗Biotop Adam et Ropeの3Fにありますが、
階下のブティックで、ほのかな香りに誘われてくんくんと近づいてみると、フレグランスの透明なガラス瓶がずらりと並んでいました。
Rose noir 、Gypsy water。。思わず手を伸ばしたくなるタイトルが並ぶなか、
「ボードレール」という香りを発見!!
詩集「悪の華」に収められた「エキゾチックな香り」という一篇にインスピレーションを得てブレンドされた香りとのこと。
その日の午後、ちょうどボードレールの詩を歌詞としたデュパルクのメロディ「旅への誘い」を練習していた私は、すっかり嬉しくなってしまいました。
タイトルは違いますが、なんだか素敵なシンクロ!!
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「エキゾチックな香り」は、ボードレールの恋人で黒人の血をひく、ジャンヌデュヴァルを歌った一篇です。
「ボードレール」はジュニパーベリー、ブラックペパー、などがスパイシーに香り、
次第にロマンティックなヒヤシンスやお香の香りへと変化してゆくオードパルファンでした。
まさに、エキゾチックな混血の女優のイメージそのものです。

私が練習していたのは、同じ「悪の華」に収められた有名な「旅への誘い」が歌詞になったメロディですが、
こちらもやはりエキゾチックな香りの充満した世界をうたっています。
ガラス瓶の蓋をとり、目をつぶって香りを吸い込むと、
瞬間デュパルクの一曲の前奏部分が波のように揺らめきました。
あこがれと不安をひめた、心のざわめくようなハーモニーです。

「旅への誘い」にも、香りとしてではありませんが「ヒヤシンス色と金色の。。」というくだりがあります。
「ヒヤシンス色」ってどんな色でしょう?
濃い薔薇色? むらさき色?
外国語の歌詞の場合、なるべく複数の対訳を読むようにしていますが、
この場合も、その解釈はさまざまでした。
しかし、落日の海や、翳り行く室内の描写などから、
燃える夕日のような豪奢な色彩が、ヒヤシンスの甘い香りとともに立ちのぼるようです。

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ちょうど日が沈む頃、テラス席でのアペリティフタイムと相なりました。
「旅への誘い」の中でうたわれる「かの地」la basはオランダを指しています。
東京の夕焼け空を眺めながら「ボードレール」の残り香と、デュパルクのメロディにひたっていると、
詩人のうたった遥かなかの地へのあこがれが、私のなかにも呼び覚まされて、
時間も距離も遠く隔たった水辺の街の、あたたかな光に包まれた夕暮れが、
とても近しく思えてくるのでした。

ちなみにこのフレグランスはSwedenの「Byredo」というブランドのもので、日本には今年上陸したばかりだそう。
ブティックの方の説明によると、Ben Gorhamという男性のディレクションになるものだそうですが、
Gorham氏は生粋の調香師ではなく、アートの勉強をしたり、バスケの選手だったりと、異色のキャリアの持ち主とのこと。
私は香りにさほど詳しくありませんが、確かにどれもいわゆる香水のイメージの枠に収まらない香りの層や変化が、はっとする印象でした。

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by leventmurmure | 2011-08-21 00:19 | musique
私はブリオシュが大好き。
ちょこんと「頭」がのっかった形も愛らしく、卵とバターの香り豊かなかわいいパン。

ブリオシュといったら、マリーアントワネットの有名な
「パンがなければブリオシュを。。」
のエピソードが思い浮かぶ。
パンを求める国民に対して、王妃はこう答えたらしい。。

このエピソードは、王妃がいかに国民の窮状を理解していなかったかを物語るものとして知られているけれど、
もうひとつ、「ブリオシュ」がいかに曖昧な存在であるかを示しているようにも思える。

わたくし的に(一般的にも?)パンはざっくり
1)何かお料理と一緒に食べる類いのものと
2)もうひとつ、それのみで楽しむデニッシュペストリーのような「甘いもの」
とにカテゴライズされている。

さて、ブリオシュどちらに組する?

何かの「お供」などになるには、少し澄ましているような、
かといって「お菓子」というにはそっけない。。


件のマリーアントワネットのエピソードでも、
贅沢な宮廷生活に生まれついた王妃的には1)
それどころではない国民的には2)
に自動的にカテゴライズされて、その見解の違いが
革命の炎に油を注いでしまったのだから、
ブリオシュに罪はないとはいえ
その立ち位置は微妙なもの。


ありますね、人間にも。そういう立場に追い込まれてしまうことが。
そういうカテゴライズだと、どちらのグループにもなじめない〜
アンケートだったら「どちらともいえない」を選ぶしかないよ〜
という事態。
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さておき、実際ブリオシュは熱々に温めて、冷たいフォアグラと甘い白ワインと供する(お供ではなく、なにやら官能的な三位一体)こともあれば、
シロップを含ませれば、甘〜いサヴァランにも変身するのだから
やはり、ボーダーレスな存在だ。

私は残念ながらそのような贅沢な食事をする機会もあまりないので、
せめて熱々に温めて、そのままむしゃむしゃと頂く。
粉と卵とバターの香りが、一度ひとつに寄り添ってから
「あらためて。」という感じでぱっ!と広がる。
お菓子一歩手前の優しいあまみ。
表面と内側の食感の違いもごちそうだ。

何かの「お供」にもならず、なんの飾りも纏わず
贅沢に香り立つブリオシュ。
なんだかやっぱりいいな、毅然とした感じが。。

ちなみにこちらのブリオシュはパリセヴェイユ(自由が丘)のもの。
きゅっとこぶりな姿がコイキですね。
お店で頂いたときは、やはりほどよく温められていました。
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by leventmurmure | 2011-08-13 13:33 | eat

今日から

心を動かされたものはなに?
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美しいもの、楽しかったこと。
写真を撮りながら、今日からきままに綴ってみます、よろしくね。。。
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by leventmurmure | 2011-08-12 23:41 | hello