私、岩崎 梓の大好きな美しいもの、心ときめく音楽。美味しかったもの。 etc...写真を撮りながら気ままにご紹介。よろしくね。


by 岩崎 梓
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パン・オ・ショコラ。
おやつベスト10にエントリー間違いなし。


いつか旅行先で興奮のためか寝付かれず朝を迎え、夜明けに開いたばかりのパン屋さんに行ったことがある。
お目当てはパン・オ・ショコラ
オーブンから出てきたばかりのそれは幾重もの層の間に空気を含んでひらひらっと飛び立ちそうに膨らんで
なんとかそこに留まっているという風情だった。

通りに立ったままかじりつくと、
さくさくっとバターの香り高く崩れおちて、チョコレートはまだ熱々。。
白んできたばかりの異国の街の空気はひんやりと冷たく、
まだ、静かな街にときおり耳慣れぬ言葉や靴音が響く。
そして、見知らぬ人々のおそらく日常的な一日が始まろうとしているその、時を刻むような気配。。
私は今まで味わったことのないその瞬間のすべてにすっかり心を奪われてしまった。

それからも何度となくパン・オ・ショコラを食べてきた訳だけれど、
ああいう体験は二度とは出来ない。
大げさかもしれないけれど
それはまだ見ぬ世界に最初の一歩を踏み入れたときだけに味わえる
とくべつな瞬間だったのだ。
その時そこでは、何の先入観も価値観もなくただ純粋に私の「印象」のみによって世界が成り立っている。。
驚きと喜びのみで満たされた世界を感じるのみ、味わうのみの瞬間だ。。


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さて、最近ちょっと行き過ぎ!のヒルサイドパントリーにて。

発酵バターで作っているそうですよ。
クロワッサン生地はふわふわはらはらっと崩れてきえてしまい
チョコレートはねっとりとろりと余韻が広がって対照的な食感。
ああこれこれ、この感じ。
と一人うなずいてしまいそう。

私の中には既にパン・オ・ショコラかくあるべし。という価値観があるのだと思う。
それを再現してくれているのか?
ささやかな私のイメージの外にあるパン・オ・ショコラなのか?
無意識の内にそういう味わい方をしてしまうのは味気ない気もするが、まあ仕方ない。
少なくともパン・オ・ショコラに対する好奇心はいつもまっさらだと思う。
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by leventmurmure | 2012-06-01 13:06 | dairy
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私の好きな食材屋さん兼パン屋さん、
あ、お惣菜屋さんでもあるな、ヒルサイドパントリー
世界各国の食材や食べ物に関する書籍の他、
キッチンで作られたお惣菜やパンが並ぶフロアは、ヒルサイドテラスの地下1階に。
店内の大きなテーブルで、お店の外のスペースでもちょこっと食べたりできます。

以前はオリーブオイルが気前よく10本以上も開けられてテイスティングができたり、
チーズがざくざく削られていて、贅沢な試食を楽しむこともできた。

しかし、いまではそういうサービスはなくなってしまったし、
こういった外国の食材をもう少し安価に売るお店も増えている。

それでもここは、ちょっととくべつ。
私はここにくるとわくわくする。


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名物?の天然酵母のクロワッサン。
結構甘くて、食感も独特。
改めて見ると形もちょっとヘンだし。。
これはクロワッサンじゃないよ〜と突っ込みたくなるけれど、
別に正統派じゃないだけで、
甘くて弾力ある食感がおいしい。
表面の、天然酵母独特のつぶつぶしたクリスピーな歯触りが好き。

旧山手通りは、tutaya が出来たり、裏手のやけに整備された一角にお店がたくさんできて
最近何だかにわかに活況を呈していて、人通りも増しているけれど、
ヒルサイドパントリーはそんなご近所の動向もどこ吹く風。
「我が道をゆく」的な雰囲気で、いつ行っても淡々とした空気が流れています。
そこが好き。

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by leventmurmure | 2012-05-25 10:49 | eat
ご近所探訪。。その4。
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Msizeは人気のお店だから、通りかかって覗いてみるとたいていお客さんがいる。
そして、たいていのお客さんはお会計を済ませたあとも、
お店に立つ奥さんと何かしらおしゃべりをしている。
もちろん私もそう。
ほんのちょこっと、おしゃべりをするだけなのだが
それを結構たのしみにしている。
自分の後に待つお客さんがいなくて長めに話せたりすると、うれしい。。



奥さんはぜんぜんおしゃべりさんではないのだけれど、
何となくリラックスした気分になれる、そういう雰囲気の素敵な方です。
(奥さん、というより優しいお姉さんですので、以下お姉さん)



そして肝心のパンは、
さまざまな種類の自家製自然酵母で発酵させた、滋味あふれる噛みしめ噛みしめタイプのちょっと重厚なタイプのもの。

たぶんですが、一番人気の「鷹番トースト」は甘みとかすかな酸味があとをひく、トーストしてバターをぬると、溶けたバターが発酵した粉の香りを引き立てて、それだけで美味しい。


他にも曜日や季節替わりでさまざまなパンが登場する。
私は先日、なすと桃の入ったパンを頂いた。
なすと桃はちょっと食感が似ていてハーモニーになるのです。
パンは全部ご主人考案とのことです。

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なすと桃の入ったパン。。


自然酵母のパンは熟成に時間がかかるとは思っていたが、
以前にお話を伺ったら、ほぼ半日がかりという感じだった。
もっと早く焼き上がるイーストパンやベーキングソーダブレッドを取り合わせて作っているお店も多いけれど、
こちらではすべて自然酵母で発酵させているので、時間がかかる。
お店に漂う静かでのんびりした雰囲気は、のんびり熟成していくパンたちが醸し出しているのですね。。
おっとりしたお姉さんのキャラクターだけではなくて。。



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酵母のお世話は一日も休めないので、
よそのお店のパンを楽しむべく、連休を使ってお二人で関西まで旅行にいらした時も、
その日のうちに一度鷹番まで戻って酵母のお世話をして、
も一度関西に引き返したそうです。
あたしが替わりにやっておきましょうか?
と言いたいところですが、とっても許して頂けないでしょうねえ。。
そのくらい大事に作られたパンです。



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昨日学芸大学の商店街で、お姉さんに声をかけられましたが、
最初はどなたか分からなかった。
いつもお店で被っているトレードマークという感じの
帽子を被っていらっしゃらなかったので。。

帽子でオンとオフの切り替えをしているのかなあ?


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by leventmurmure | 2011-10-04 22:58 | dairy
ご近所探訪。。その2。

7月オープンしていたというのに、
ノーチェックであったパン屋さん「トラスパレンテ」へ。
愛読の「ケーキ日記」さんを読んで、知りました。a0222263_2024973.jpg
ぶらぶらと、愛車のペダルを踏んで。。


わたくしは、ご近所のカフェ情報の収集にはとても熱心です。

学大付近でも、パンのつまめるカフェ? カフェのついたパン屋さん? はあまりありません。
(ケーキ屋さんのパン、というのはありますが)
とても嬉しいです。



カフェに坐ると、
両隣では、女性2人組がおしゃべりしながら、やはりパンのおいしさを堪能していました。
「わたし、お腹空いてるのもあるんやけど、昨日東京に着いてから一番感動してるわあ!」
と関西からのお客さまも大感動。


反対側の女性チームは、パン作りをなさるらしく
小麦粉や水、塩やお砂糖の配合などについて専門的な意見を述べ合いながらフムフム、、と。
「これって○○○○かしら?」「えっ?△△△△かもよ。」
と、化学的見地からの考察のよう。

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クロワッサン、上手に温めて下さいました。
私は不器用なのかこれが意外と。。
すぐに焦がしてしまいます。




店長さんとおぼしき男性は何か質問をすると、とっても丁寧に答えて下さるし、
スタッフのみなさんも仕事をなさる姿が楽しそうです。


職人さんの仕事姿を眺めているのはとても楽しいものです。


私の父は、とても好奇心おう盛な人で、よくデパ地下などでめぼしい実演販売を見つけると、
ささっと近づいて行って、食い入るように職人さんの手元を観察していました。

ある時、自宅でたこ焼きを焼いてみようとした時のこと、
何度やってもうまく行きませんでした。

父に相談すると、たこ焼きやさんを見ていれば教えてもらえるとのことで、
私は駅前の屋台で、たこ焼きやさんがくるくると、
こんがり焼けたたこ焼きをひっくり返すのを眺めていました。
やがて、10分も経った頃(早く退散してほしかったのかもね。。)
「お姉さん。焼き方がわかんないの?」
とたこ焼き屋のおじさんの方から声をかけてくれ、
何やらコツを教えてくれました。
(実はそんなにはたこ焼き好きではないので、残念ながらコツの方は忘れてしまった。。)


こちらのパン屋さんでも、すぐ脇の厨房からいい香りがして、パンが焼かれています。
じっくり見られる訳ではないのですが、きびきびした活気が伝わってきます。

でも、たこ焼きじゃないんだから、職人さんを見ているだけじゃ
こんな何層にも重なったバターの香りいっぱいのクロワッサンが焼けるようになる訳じゃありませんけど。

あ、フィセル状に焼いたパンにはちみつとバターを塗った「コンミエーレ」もおいしかった。。
セージの香りがしました。
バターとセージの組み合わせって好きですね。。

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by leventmurmure | 2011-09-28 20:41 | dairy