私、岩崎 梓の大好きな美しいもの、心ときめく音楽。美味しかったもの。 etc...写真を撮りながら気ままにご紹介。よろしくね。


by 岩崎 梓
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テラスで食事やお茶を楽しめる季節は意外と短い。
冬はお料理や飲み物がすぐ冷めるし
夏は言わずもがな。。

今日は、絶好のテラス日和。
昨日雨が降ったからか空気も澄んでいる。

私はIrving Placeのテラスが大好き。
1Fにある花屋さん(青山の大きなフロリストFUGA)が見事な植栽を施している。
お店の中と外の境目がすっかり緑で覆われているようなデコレーションで、
さながら森の中へと入っていくような気分に浸れるのだ。


風に乗って、ローズマリーの香りが漂ってくる。
3階にあるのと、表通りが割と広いので空気もいいし、空を広く望める。


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スウィーツ類は、チェリーパイやチーズケーキなど、ホームメイドの雰囲気。
チェリーパイに添えられたバニラアイスクリームにはオレンジピールが煉り込まれ
ちょっと甘目だが、ほのかにコアントローかグランマニエの香りが立ちのぼっていい感じ。。


ずう〜〜っと以前は、オープンエアで食べたり飲んだり出来るお店はあんまりなくて、
その楽しみを求めて、我が家の窮屈なベランダで食事をしたり、お店を探したりしたものだ。
その頃からここはテラス席のある数少ないお店だった。
当時はお店の名前も違っていたし、その後一時はクローズしていたけれど
2年くらい前かな?Irving Placeになって生まれ変わってからは前よりもっとお気に入りになった。


1階のブティックの裏側には小さな庭もありツリーハウスがあるのだが、カフェのある3階からはそれが間近に見えて楽しいし、
スタッフの女の子たちものびのびお仕事をしている風で、マニュアルっぽくなくて好印象。
エヌなんて、あれこれ彼女達に話しかけては質問したりして会話を長引かせてるみたい。
楽しそうですね〜。


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関係ないけれど、
オープンカーに気持ちよく乗れる季節も意外と短い。
こちらは更に条件が厳しい。
車が走っている間は常に向かい風に晒されるから、帽子はかぶれないので、
寒くも暑くもなく、しかも曇った日でないとね。。
しかも、ずっと風にあたっていると顔がひきつってくるから、見た目ほど快適ではないかもね。





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by leventmurmure | 2012-05-13 23:21 | dairy
暮れ方、白金まででかけました。
いちょう並木をてくてくと下っていくと、吹く風が久しぶりに涼しく乾いて、
思いがけずうきうきと心がはずみます。
かすかに秋の空気が流れているような気がしました。

アペリティフをと向かったIrvingPlaceはいまや白金の老舗Biotop Adam et Ropeの3Fにありますが、
階下のブティックで、ほのかな香りに誘われてくんくんと近づいてみると、フレグランスの透明なガラス瓶がずらりと並んでいました。
Rose noir 、Gypsy water。。思わず手を伸ばしたくなるタイトルが並ぶなか、
「ボードレール」という香りを発見!!
詩集「悪の華」に収められた「エキゾチックな香り」という一篇にインスピレーションを得てブレンドされた香りとのこと。
その日の午後、ちょうどボードレールの詩を歌詞としたデュパルクのメロディ「旅への誘い」を練習していた私は、すっかり嬉しくなってしまいました。
タイトルは違いますが、なんだか素敵なシンクロ!!
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「エキゾチックな香り」は、ボードレールの恋人で黒人の血をひく、ジャンヌデュヴァルを歌った一篇です。
「ボードレール」はジュニパーベリー、ブラックペパー、などがスパイシーに香り、
次第にロマンティックなヒヤシンスやお香の香りへと変化してゆくオードパルファンでした。
まさに、エキゾチックな混血の女優のイメージそのものです。

私が練習していたのは、同じ「悪の華」に収められた有名な「旅への誘い」が歌詞になったメロディですが、
こちらもやはりエキゾチックな香りの充満した世界をうたっています。
ガラス瓶の蓋をとり、目をつぶって香りを吸い込むと、
瞬間デュパルクの一曲の前奏部分が波のように揺らめきました。
あこがれと不安をひめた、心のざわめくようなハーモニーです。

「旅への誘い」にも、香りとしてではありませんが「ヒヤシンス色と金色の。。」というくだりがあります。
「ヒヤシンス色」ってどんな色でしょう?
濃い薔薇色? むらさき色?
外国語の歌詞の場合、なるべく複数の対訳を読むようにしていますが、
この場合も、その解釈はさまざまでした。
しかし、落日の海や、翳り行く室内の描写などから、
燃える夕日のような豪奢な色彩が、ヒヤシンスの甘い香りとともに立ちのぼるようです。

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ちょうど日が沈む頃、テラス席でのアペリティフタイムと相なりました。
「旅への誘い」の中でうたわれる「かの地」la basはオランダを指しています。
東京の夕焼け空を眺めながら「ボードレール」の残り香と、デュパルクのメロディにひたっていると、
詩人のうたった遥かなかの地へのあこがれが、私のなかにも呼び覚まされて、
時間も距離も遠く隔たった水辺の街の、あたたかな光に包まれた夕暮れが、
とても近しく思えてくるのでした。

ちなみにこのフレグランスはSwedenの「Byredo」というブランドのもので、日本には今年上陸したばかりだそう。
ブティックの方の説明によると、Ben Gorhamという男性のディレクションになるものだそうですが、
Gorham氏は生粋の調香師ではなく、アートの勉強をしたり、バスケの選手だったりと、異色のキャリアの持ち主とのこと。
私は香りにさほど詳しくありませんが、確かにどれもいわゆる香水のイメージの枠に収まらない香りの層や変化が、はっとする印象でした。

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by leventmurmure | 2011-08-21 00:19 | musique