私、岩崎 梓の大好きな美しいもの、心ときめく音楽。美味しかったもの。 etc...写真を撮りながら気ままにご紹介。よろしくね。


by 岩崎 梓
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代官山に今年できた蔦屋書店の大きな店舗、T-SITE
anjinという素敵なラウンジの他にも、スターバックスが入っていて
コーヒーを飲みながら店内の本を読んだり、CDの試聴もできる。

けやきの新緑を眺めながら音楽を聴き、片手にはコーヒーたっぷりのマグ。。
ちょっといい感じ。。


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今日はパトリシア・プティボンの「フレンチ・タッチ」に収められた
アーンのオペレッタ「ブリュメル」の中のクプレにはまってしまった。
5回くらい聴いちゃった。。(借りるとか購入するとかしないの?)

「レディ・エヴェルシャルプのクプレ」
フランス語の歌詞は全部英語訛り(レディの名前は逆にエヴァーシャープのフランス語読み)
コケティッシュに、時に羽目をはずした感じにと長丁場を自在に歌い回してゆく。

プティボンは、バロックの演目で見かけることの多い人だが、
もっと新しい時代のレパートリーでリサイタルをするときなどは
小道具まで使って演出するなど思い切りコメディエンヌぶりを発揮する人なので
こういう曲がよく似合う。

しかも女優っぽい正統派の美貌の持ち主なのだが、
ステージ上の彼女はヘアメイクも衣装も全然正統派でなくて、
そんなところがお洒落さんだなと思う。

このクプレはyoutubeでは見当たらなかったので
プティボンのまた別な可憐な魅力溢れる一曲。
シャブリエのオペラ「エトワール」から「星のロマンス」
(音があまりよくなくて残念)





ちなみに、このレディ・エヴェルシャルプ役、
英国のホントの貴婦人フェリシティ・ロットが演ずるのをTVで見たことがあるような。。
はまり役すぎ。。



それにしても昼下がりのひととき
こんなにたくさんの人が書籍を眺めつつコーヒーを楽しんでいるなんて。。
ホントに賑わってました。
テラスも大きくて、リゾートのような大きなソファもあります。
お仕事中のひと、打ち合わせ中のひと、遊んでいるだけの人(わたし)。。
遊び場のような仕事場のような。

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こんなところで仕事するのもいいですね。
煮詰まった時なんかも、場のエネルギーが流れを促して
ちょっと助けてくれそうだものね。
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by leventmurmure | 2012-05-15 22:24 | musique
私の特に好きな作曲家、R.アーン。
19世紀〜20世紀にかけて、パリで活躍した。a0222263_21311421.jpg

ユダヤ人とバスク人の両親のもとヴェネズエラに生まれ、幼い頃パリに移り住んだのだそうだ。

神童の誉れ高くマスネに愛され、10歳でコンセルヴァトワールに入学し、
パリオペラ座の監督も務めたというから、社会的にも成功を収めた作家といえる。

日本では、今ひとつ認知度が低いような感のあるアーン。
私は10年くらい前か、V.ユーゴーの詩を歌詞とする歌曲ばかりを集めたリサイタルで初めてアーンの作品に出会い、すぐに魅了されてしまった。
その頃から、ぽつぽつ歌曲のリサイタルでも取り上げられるようになったと思う。

幼少時からそうであったように、アーンの活躍の場、本領が発揮されるのはサロンであったと思う。

オペラやバレエ曲、弦楽曲も書いているが、サロンで披露されたであろう歌曲の魅力は他の作家にないものがある。
ほとんどは、20歳になる前の作品らしいが、
小品が多くて、技巧もあまり駆使しない。
メロディラインが分かりやすくて、しかもリズムや伴奏のスタイルの効果で何ともいえず、小粋でおしゃれな雰囲気に溢れている。

「クロリスに」という小品がある。
同じようにバロック曲の雰囲気をもった「私が館に閉じ込められた時」という作品と並んで、わたしにとって、アーンのエッセンスという感じのお気に入り曲である。
特に「クロリスに」はあまりに好きではまってしまい、
前奏部分をきくと、はっとして立ち上がって歌いだしかねないくらいだ。

歌曲のラブソングは、男性が女性に向かって愛を語るパターンが多いけれど
この曲も愛する彼女にいかに自分の愛が深いかを語る告白ものである。


 クロリスよ、君が僕を愛してくれているのが本当なら、、
 いや、僕は知っている、君が愛してくれていることを。
 王様でさえ僕ほどの幸せは味わえまい。

 僕の運命を天国の幸せと取り替えてくれるとしても、
 死ぬことはできない。

 アンブロワジーの魅力も
 君の瞳の気高さほどには、
 僕の想像をかきたてない。。

 --アンブロワジーというのは。神々の食べ物、美食の極みを表すことばだそう。。

と、歌われるのだが、メロディラインの美しさと、チェンバロのつま弾きが似合うような素朴な伴奏の雰囲気で、
恋人達の、愛することの幸せと、愛されることの喜びがぴったりと重なるような、
静かな調和の世界にひたることができる一曲です。


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by leventmurmure | 2011-11-02 21:29 | musique
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近所の古本屋さんで、文庫本を買ったらカバーをかけてくれました。
ちょっとおしゃれでしょう?
古い雑誌のページだそうです。


さて、この本の題名は「国王を虜にした女たち-フランス宮廷大奥史 川島ルミ子著」

なぜか歴史物は、王様の名前やその時代など読むそばから忘れてしまうのですが、
キーパーソンがいると、よくストーリーが頭に入ってきます。
今回のそのひとは
シャルルドルレアン、オルレアン公シャルル。。


15世紀初頭、フランス王太子、のちのシャルル7世がイギリスとの100年戦争を戦ったとき、
王太子に与し、(こちらの本はシャルル7世の愛人アニエス•ソレルについて書かれたものでした)
イギリスに捕らえられて、25年の捕虜生活を送ったそうです。
(その間にジャンヌダルクが現れて王太子を助けたおかげで、シャルルは戴冠できた)

文人であったオルレアン公はその後フランスに戻ってからは
隠遁生活を送り、サロンを開いたり詩作を楽しんだりする生活を送ったそうです。

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19世紀末に生まれた作曲家R.アーンは、このオルレアン公シャルルの
ロンデルという形式の定型詩
「Quand je fus pris au pavillon」-私が館に捕らえられたとき
に短い曲をつけています。
繊細で、軽いクラヴサンの音色がぴったりのバロック風の小品です。

 私がかくも美しく高貴な方の館に捕らえられたとき
 ろうそくの灯に燃え尽きてしまった。
 ちょうちょのように

 私が捕らえられたとき
 ひらめくような輝きに
 さっと赤くなってしまった

 私がもしも鷹だったら、素敵な翼を持っていたら
 その方のとげから
 身を守ることができたのに。。


この歌が歌われた20世紀初頭のパリにはいくつものサロンがあり、
おそらくは作曲者自身のピアノ伴奏によってお披露目されたことでしょう。
馬の早足を思わせるような明るく軽い伴奏にのって
このみやびな雰囲気の歌詞がさらりと歌われます。

歌い手の纏う、ビーズやレースがほどこされた最新のデザインのドレスが
シャンデリアの灯を受けてきらきらと輝くのが見えるようです。

あこがれの貴婦人に心奪われる心情を
館に閉じ込められてしまう、と歌っていますが、
それはさながら
小さな金色の鳥かごに閉じ込められた小鳥が
歌うメロディーのようです。

鳥かごにかちゃりと鍵をかけられてしまい、
がちゃがちゃ、出して下さい!
と訴えますが、彼女はくすくす笑うばかり。
あ、でもホントは出たくないかも。。
と、恋の駆け引きを楽しんでいる様子。

。。まあ、勝手に楽しくやっててください~
という感じの
キュートな一曲です。

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by leventmurmure | 2011-09-23 23:59 | musique